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ばれたら妻に殺されるblog。

牛肉、牛肉、牛肉…

アメリカ産牛肉拒否宣言に、TBしました。
そういえば、調べなきゃーといって延び延びになってました。

我が家で滅多に食卓に上がることの無い牛肉なので、意味が無いといったら意味が無いのですが…
というか、書き上げて思いました。

もちろん、米国産の牛肉輸入再開の問題です。
ちなみに、今までの中で、一番の長文です。心して読んでください!!(笑)
というか、内容みると笑えない…




まず、何が問題なのか。
狂牛病(BSE)に発症した牛を食べると、人が致死性痴呆症の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になる可能性がある。
まず、一番の問題がこれではないかと思われます。
『狂牛病の牛を食べても、人間では発症しませんよ』ということなら、ここまで神経質になることは無いと思われます。

次の問題
この変異型クロイツフェルト・ヤコブ病は治療法がなく、一度発症すると死に至るらしい。
ようするに、発症したら、今のところ確実に死んでしまうということですね。

でもって、
潜伏期間が5~15年と非常に長い
潜伏期間が長いので…
今日、狂牛病になりました→5~15年後に発症しました→で、なにが原因で狂牛病になったの?
と言うことになると、
政府が輸入を解禁したからこの病気になったの? それとも、その前からこの病気になっていたの? の証明が難しいということですね。
『輸入を再開した政府を訴えてやる!!』と言ったところで、この証明が出来なければ、無理でしょう。しかも、食べたのは『自己責任』とか言われる可能性もありますしね。
実際に、『食べなければいい』といっている方もいらっしゃいましたし。

で、次
原因が異常プリオンと呼ばれるものにあるらしく、通常の調理方法では除去できない。
焼くとか煮るとかの料理方法で、異常プリオンが不活性化するならば問題は『牛肉を食べる場合は良く火を通してください』ということで防げるのですが、通常の調理方法では不活性化しないとのことです。

と、ざっと問題点を挙げてみました。
まぁ、簡単に言えば、異常プリオンを体内に取り込むと、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になるよって話です。
基本的に、異常プリオンは特定危険部位(脳や背骨など)に蓄積しているので、そこを食べなければ発症の危険性は低いということです。通常の肉からは異常プリオンは発見されていません。
と言うことは…
普通の肉(ロースやヒレ)を食べてれば発症しない!!と言うことです。
よかった、よかった。
めでたし、めでたし。










だったら、いいんですが、問題はそんなに簡単ではありません。
まず、この病気の簡単な説明をしてみましょうか。
多分情報だけが錯綜して、大げさに不安だけが増大しているだけかも知れませんしね。

まず、この異常プリオンですが、この異常プリオンはタンパク質です。
で、原理としては、異常プリオンが正常プリオンに作用し、正常プリオンが異常プリオンに変化をし、これが次々と現れ感染・発症ということになるみたいです。
ここで、疑問が生まれた方は、鋭い!!
そう、相手はタンパク質なんです。
一般的には体内に入るためにはアミノ酸などに分解されないと体内に消化・吸収されないんですよ!!
と言うことは、この異常プリオンが消化・吸収されるためには、消化酵素によって分解されないと体内に吸収されないということです。
消化酵素が働くということは、異常プリオンが分解されるということですし、タンパク質のままならば吸収されないということに!!
ということは、どっちにしても体内に入り込まないということですよね。
いやー、安心、安心、今までの心配はナンだったのかという気になりますネッ。









だったら良かったのですが…
まず、消化酵素なんかじゃ分解されないみたいです。
異常プリオンと言うだけあって、耐久力も異常に強いんですねぇ。
焼いても駄目、煮ても駄目、消化酵素でも駄目。
はっきり言って強すぎます。異常プリオン!!
じゃー、吸収されないじゃない!! ということなんですが、ここはさすが人間の身体といいましょうか、異種タンパクに対して、免疫が働いてが体内に取り込んじゃうんですねー。
ちなみに、異常プリオンはウィルスよりも小さいということです。
野口英雄もきっと発見できなかったでしょう。

さて、上にも書いたのですが、異常プリオンが正常プリオンに作用して、異常プリオンに変化しそれがドンドン増えて感染ということになるので、正常プリオンが無ければ感染しないはずでは? と考えた方、正解です。
そう、正常プリオンさえ無ければ変異型クロイツフェルト・ヤコブ病にはかかりません。
が…多分、その前に生きていないと思われますが…

では、牛がなぜ狂牛病になるかと言うことですが、
異常プリオンが入った反芻動物(面倒なので以下牛)の肉骨粉の飼料を牛が食べる→牛が狂牛病になる。
ということみたいです。(もしかしたら、他にも感染源があるかもしれない)
ということは、牛の肉骨粉の飼料を食べなければ感染しないということになりますよね。
これは、当たり前の話なので、程度の差はあれ何処でもやっているみたいです。
今のところ、牛の肉骨粉を豚や鶏が食べても狂牛病(みたいなもの)にはならないと科学的に証明されているとのことです。
と言うことで、豚や鶏は狂牛病にはならないみたいです。
このため、
牛肉骨粉飼料→豚・鶏に与えてOK
豚・鶏の肉骨粉飼料→牛に与えてOK
ということみたいです。
ですが、ちょっと待ってください。
牛用の飼料と豚用の飼料も鶏用の飼料って同じところで作ってないですか?
まさか、牛専門の飼料会社とか、豚専門の飼料会社なんてないですよね。
じゃー、飼料会社で汚染される危険があるんじゃないの?
と言うことで、日本では牛肉骨粉飼料は全面禁止になりました。

では次
月齢20ヶ月以下の牛は発症していないので安全!!
という話ですが、俺には根拠がわからなかった…
1歳9ヶ月の牛が狂牛病にかかっていました。
まぁ、21ヶ月と言えば、21ヶ月なのですが、21ヶ月でとさつしたから判ったわけで、20ヶ月で狂牛病になっていなかったという証明にはならないと思います。
何が科学的なのか、ちょっと俺にはわからないですね。

で、次
0.001g食べても狂牛病になる
あくまで牛なのですが、15検体中1検体で狂牛病になりました。
ようするに、普段考えている『一寸』という数よりも、数段上の『一寸』でも狂牛病にかかる恐れがあるわけです。
まぁ、牛での実験なのでそれが人間で当てはまるか?といわれたら、どうなんでしょう?と言うほかありませんが(だって人間で実験できないでしょ)、可能性はあるということです。

と言うことで、ロースやヒレ肉にはプリオンが無いけれども、異常プリオンがついた包丁とかで切り刻めばロースやヒレ肉にも異常プリオンに汚染される可能性があり、異常プリオン0.001gでも発症する恐れがあると…

もちろん、これは日本でも例外ではありませんが、解体した牛を飼料として活用しない。特定危険部位は除去する。全頭検査をし異常があった場合は回収するということで、網をかけ狂牛病に感染することを防いでいるわけです。ちなみに、これでも完全かどうかはわかりません。なにせ相手は0.001gでも感染する恐れがあり、通常の方法では不活性しないわけで…
ただ、2重3重の網をかけて、出来る限り感染する危険を少なくしているとは思いますが。

さてと…

ここから本題にいきます。えぇ、今までのは、ほんのプロローグです(笑)
というか、こっから本題にいって、いつになったら終わるのかちょっと不安です。
米国産牛肉問題です。
まず、これだけでも米国産牛肉を輸入禁止にしていいのでは?という事件が先日ありました。
米国で2005年8月より、2006年6月まで製造された乳牛用飼料3種のリコールを開始しました。
理由…










牛の肉骨粉入りだから

ちなみに、これは輸入再開となったテレビ会合の4日前のことです。
上に書きましたが、日本では牛肉骨粉の使用は全面禁止となっていますが、米国では豚・鶏用の飼料としてはOKとなっています。
その為飼料会社で、交差汚染が起きたためこのような事態が起こりました。
肉骨粉になった牛が、狂牛病にかかっていた場合、食べた牛も狂牛病になります。
ちなみに、日本でも狂牛病になった牛が発見されましたが、原因はこの飼料の交差だといわれています。
ちなみに、へたり牛(歩行困難な牛のことらしい。骨折で歩けなくなった牛もいるけど狂牛病の牛もいるわけです)は、米国では食用にするのを禁じました。
はい、これで、『えっ!?』と思った方は鋭い!!
食用にするのは禁じただけで、飼料にするのは禁じていません。
いいですか、これ大事。(みのもんた風)
ようするに、へたり牛が肉骨粉になっている可能性がある…というか、肉骨粉になってます。
しかも、特定危険部位を除去するようなこともしていません。
これで、『えっ?』 と思う人もいるでしょ?
どういうことかと言うと、へたり牛は食用に出来ないので検査をしないで飼料にするんですよ。
米国の理屈は、へたり牛は食用にならないから検査する必要がない。豚や鶏が食べる分には問題がない。
ということでしょう。そりゃー、狂牛病にかかった牛が検査にでないはずだわ。
もう、これだけで十分に米国産の牛は危険だと思うんですけどね。

次逝きますか?(誤字だけど、なんかこんな感じ)
20ヶ月以下って、どうやって見分けるの?

プロが目視…
いやー、物凄いプロがいたものです。しかも、生きている牛ではなくて、反丸になった牛ですよ。しかも時間が12秒で判断と…
まー、なんというか、20ヶ月以下とか30ヶ月以下の牛は狂牛病が発症しないので、問題ないということがおかしいので、ここはサラッといきます。

次逝きます
特定危険部位は、キチンと除去できてるの?
さて、どうなんでしょう。
正確なものが無かったので、どうなんでしょう?と疑問だけですね。
日本が査察に行くよーって言っても、検査に引っかかった施設があるぐらいですからね。(35施設中14施設。大問題が1施設なんですが、どういった問題だかはわからない)
しかも、今回はなんとしても、輸入再開しなくてはの検査だから、かなりゆるーい検査だったと思います。
背骨が入った肉が出荷されても、たいした問題じゃないお国柄ですから、たいした問題じゃないんでしょう。
45kgの肉を出荷して、成田で55kgに増えていてもそれぐらいは誤差範囲ですね、米国にしたら。

簡単に示すと、へたり牛→食用に出来ないので飼料用に→肉骨粉→豚や鶏→交差汚染して牛に→更に特定危険部位がキチンと除去されているかわからない→そしてそれがわかってて、輸入再開と…
米国の管理がキチンとしていれば問題ないんですよ。
キチンと出来ていないから問題なわけであって、それは日本にせいじゃない。
管理はキチンと出来ないけれど輸入しろと、言うなればそういうことな訳ですよ。
それに日本政府は、『はい、わかりました』でしょ。
日本に政府ってあるのかなと、正直思いますよ。

まぁ、そんな事を言っていても仕方が無いので、どっかの誰かが言っていた、『食べたくなければ食べなければいいんです』を実証しましょうか。

次生きます
加工肉には、原産地表記をしなくても問題なし。
えっと、お疲れさまでした。
何が混ざってるかわからないと…
食べたくなくても、食べてしまうかも知れないじゃないですか…
加工肉を食べるなといわれても、牛肉を使わない食品だけ選べって言われても出来るのか?
だったら、すべての肉に原産地表記を義務付けてくださいよって思いますよ。加工肉の原産地表記は非常に難しいと思いますけどね。というか、無理でしょう。
代表的なところで、ハンバーグとかソーセージとかですかね。まぁ、それぐらいなら出来ると思うんですよ。
ですが、フリカケの中に牛そぼろが入ってますよとか…、それこそ、意識していない食品の中にも牛肉っていっぱい使われています。
ですが、それでも米国産の牛肉を扱っているのであれば、交差汚染があるから完璧ではないでしょうが…(なんといっても、0.001gでも可能性はあるし)

次生きます
ラベル偽装問題がある
悪名高い雪印食品の事件ですが、大企業でもこういうことが起きるわけです。
というか、大企業ほど当てにならないということでしょうか。
他にも、スーパーで貼ってあるラベルの貼り間違えもありますよね。(好意的に書いてみました)
後は、米国産牛肉を扱っていたら、交差汚染の問題もありますね。

と言うことで、注意していても、食べる危険性はあります。
一番確実なのは、近くにスーパー等に、『アメリカ産牛肉を取り扱いますか?』と聞いてみることですかね。
政府が駄目なら、流通に働きかけるってことですよ。
ある程度大きなスーパー等は、大抵HPがあるはずですし、無くてもお客様相談室みたいな所があるはずです。
物が売れなければ店頭に並ぶわけはないんですから…って売れ残りがラベル偽装の原因になるのか…うーん、なんか暗くなってくるな。
まぁともかく、小売業が取り扱わなければ、少なくとも買ってくる牛肉に関しては安全である可能性が高いということですね。
外食でも、『すき家』など米国産牛肉を取り扱わないと宣言している会社がありますよね。
もう、そういう所に行くしかないかなと…。

狂牛病を防ぐためには、
解体した牛を、飼料として扱わない。
→肉骨粉を食べなければ、狂牛病にならないわけですから、新たな狂牛病を防げるわけです。(とりあえず、これが一番大事だと思うのですが、どこかの国ではしてません)

特定危険部位は確実に取り除く。
→それ以外では、異常プリオンは蓄積しない。

と言うことです。
全頭検査しても、それを回収できなきゃ同じです。俺は米国で全頭検査したとしても、回収できるとはとても思えません。
『背骨を全部取り除く』が出来なかった国なんですから…
全頭検査云々よりも、飼料の交差汚染の方が怖いと思うんですけどね。
というよりも、現状では、米国では狂牛病が増えることはあっても減ることは無いでしょうね。
おそらく、日本が何を言っても無駄だと思います。
なぜか…
米国の参政権を持ってないからです。
日本人がギャーギャー言っても、あっちの政府からしたら、牛を売った方が票になるんですから。
少なくとも、米国人は日本人がどうなっても関係ないですし、実際それが現実です。
今後、米国で変異型クロイツフェルト・ヤコブ病患者が増え、訴訟問題に発展すれば状況が変わるかも知れません。
が…
あまった牛肉は日本用になる可能性は否定できません…というか、日本用になるんだろうなぁ。
米国は、自国の国益にならないことは一切やらない国だと俺は思っています。

さて、最後にあまり知られていないことを書きましょうか。
米国は日本産牛肉をの輸入再開をしていない。理由→狂牛病が発生した国だから
えっと…
開いた口が塞がらないんですが…

追記
どっかの首相の言葉
「政府は十分調査し、国民の声を聞き、安全を確認して再開した」と強調した。

は?
国民の声?
米国政府の声では?
「政府は、米国政府に言われたので、安全かどうかわからないけれども、政治的解決で再開した」
が正しいのでは?

「米国の牛肉を食べたい人は食べるだろうし、安全にまだ不安があるから食べたくないと思う人もいるだろう。今後、消費者がどう判断するかだ」

だったら、消費者が望まなければ輸入拡大はしないんでしょうねぇと思ったら、

既に30ヶ月以下にしろとか、輸入拡大しろとか言ってるみたいですね…
吉野家で牛丼が再開されたら、またバカみたいにマスコミが報道するんですかねぇ。
今後の展開予想…
農水大臣か厚労大臣が米国牛で焼肉パーティ(笑)



by ormoa | 2006-07-30 11:22

色々とありました。
by とり
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